みなさん、こんにちは。ヨガの練習中に肩に痛みを感じたことはありませんか?「肩のインピンジメント症候群」は、ヨガのポーズやトレーニングにおいてよく見られる症状です。
今回は、理学療法士であり、世界で最も有名なヨガ団体から世界の50人にも選ばれたヨガ歴30年のKoumei van ZEELANDが、この問題について最新の医学的視点からお話しします。
肩のインピンジメント症候群とは
肩のインピンジメント症候群とは、肩の腱(特に棘上筋腱や肩甲下筋腱)や筋肉が、肩甲骨の肩峰や上腕骨の間で圧迫されることで痛みや炎症が生じる状態を指します。
この状態は、肩の反復的な動作や姿勢の問題によって引き起こされることが多く、肩を上げる動作(腕を上に上げる動き)で症状が悪化することがあります。
肩のインピンジメント症候群は、特に以下のような要因で発生することがあります:
- 反復動作:肩の筋肉や腱に過剰な負荷がかかる反復的な動作。
- 姿勢不良:肩甲骨や上背部の筋肉の弱さが原因で、肩の位置が悪くなる。
- 肩関節の柔軟性や可動域の制限:筋肉の硬さや可動域の制限が、腱が圧迫されやすくなる原因となる。
症状の改善には、適切なストレッチ、筋力強化、姿勢の矯正、または場合によっては医師の診断や治療が必要です。

プランクポーズやチャトランガでの肩のリスク
ヨガでよく行われるプランクポーズやチャトランガは、肩の強さと安定性を高める効果がありますが、実は肩のインピンジメント症候群の原因にもなり得るポーズです。
特に、肩を過度に内転(体に引き寄せる動き)や内旋(内側に回転させる動き)させることが、そのリスクを高めます。
Koummei van ZEELANDのPoinT of ASANA
ヨガのアサナ/ポーズのレベルによって手の幅や位置など適切なポジショニング指導が大切となります!肩甲骨と肩関節のバンダをしっかりと入れた状態が大切です!余力があれば肘関節と手指/手関節のバンダをしっかりと意識できたら、怪我をしない+怪我をさせない指導またマイソール(自主練)がより楽しくなると思います!
特に初心者がやりがちな危険な動き
問題は、ポーズをとる際に肩甲骨が適切に動かず、肩の前面に過度なストレスがかかること。特に初心者がやりがちな「肘を過度に曲げ、肩を前に突き出して力任せにポーズをとる」スタイルでは、腱が常に圧迫され、繰り返し行うことで炎症や痛みが慢性化するリスクがあります。
医学的には、肩の腱板(ローテーターカフ)の筋群に負担がかかることで、最終的には腱の損傷や断裂を引き起こす可能性すらあるのです。
クライアントのレベルに合った正しいフォームと適切な筋肉の使い方を学ぶまた指導・誘導が、痛みを防ぐために非常に重要です。
アホみたいな立甲運動への警鐘
さて、ここからが本題。肩のインピンジメント症候群のもう一つの原因、それは「アホみたいに」立甲運動を練習することです。
確かに、立甲(肩甲骨を立てて背中を広げる動き)は肩周りの筋肉を活性化し、肩の動きをスムーズにするための重要な要素です。
しかし、必要以上にその練習に執着するあまり、肩を痛める原因を自ら作り出している人が多いのです。
立甲運動を無理に行うと、肩甲骨が必要以上に持ち上がり、結果として肩の筋肉が過剰に引き伸ばされることになります。
その状態でのプランクやチャトランガでは、肩の安定性が損なわれ、関節や腱に無理な負担がかかるのです。
これにより、肩のインピンジメント症候群が発症しやすくなります。
自分の身体の限界を理解せずに「肩甲骨をもっと立てて、もっと高く!」といった無理な動きを繰り返すのは、全くの逆効果。
はっきり言って、愚かしい行為です。
また、多くの指導者がその危険性を知らないまま指導している実態があることを、愛好家の方々は知っておいてください!
私も含めて、ヨガの指導者になるくらいの人は、基本的に体が柔らかいのでは無く、【緩い】傾向にありますから!
自分の身は自分で守る!ことを前提に、インストラクターを盲信してはいけません!
怪我をしてたら、あなたの体は確実に劣化することを覚えていてください!
人生の責任はヨガから何を学ぶかでもあると思いますが、間違った知識の上のヨガのその先にあるのはケガのみです!
予防と対策
ヨガの練習を安全に行うためには、まず正しいフォームを身につけることが不可欠です。
特にプランクやチャトランガでは、肩甲骨がスムーズに動き(肩甲骨のバンダ)、肩関節が安定している状態(肩関節のバンダ)を保つことが大切です。
肩を過度に内旋させたり、肘を体に近づけすぎて力任せにポーズをとるのではなく、肩甲骨を背中に引き下げて広げることで、負担を減らしましょう。
また、立甲運動についても適度に行い、自分の身体の感覚を大切にすることが重要です。「肩甲骨を立てる」と言われると、一部の人はとにかく肩を持ち上げて大きく見せようとしますが、それが問題の元。
過度な力みを避け、肩の筋肉をリラックスさせて自然な動きを心がけるべきなのです。
「痛み=成長」なんて考えは、もう古い!
肩のインピンジメント症候群は、ヨガのポーズやトレーニングで見逃されがちな問題ですが、正しい知識と適切な練習方法で予防が可能です。
過度な動きや無理な練習を避け、肩に優しいポーズまたトレーニングを取り入れましょう。
もしあなたが今、肩の痛みを感じているなら、すぐに立ち止まり、ポーズの見直しをしてください。
そして、専門家のアドバイスを求めることをお勧めします。
「痛み=成長」なんて考えは、もう古い!
身体を大切にして、楽しく安全にヨガを続けてくださいね。

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