Q【シニアは変形性膝関節症の方が多いですが、リハビリも終えていて普段の生活可能、動作によって軽い痛みがあったりなかったりする。先生の理学療法士、運動指導の経験での対処法、注意点と姿勢【仰臥位、背臥位、横臥位、座位、膝位、立位】のアドバイスをお願いします(>人<;)】
A:病院ではそもそも「普段の生活可能」を目指して退院までのプランを考えます!
そして、それ以上のことには介入ができていないのが現状かと思います。
最低限のことをして退院と考えておいていいと思います。
そこで私たち運動指導者が、退院した皆様を
サポートする役目になるのですが…
まずは、徹底的に「動作によって軽い痛みがあったりなかったり」を逐一聞き出してください!
それは、「注意点と姿勢」に関して、
・どんなオペをしたのか?
・オペ後の予後はどこまで回復したのか?
・どれだけの筋力があるのか?
・どれだけの関節可動域が確保されているのか?
・他にどんな関連疾患や基礎疾患があるのか?
などなどと合わせて、
・今どんな生活(活動)をしているのか?
→関節可動域に関して
→筋力に関して
→また疲れ具合はどのくらいなのか?
→どんなケアをしているのか?
などなどを掛け算して、問題を叩き出していきます。
だから一概にクライアントを見ずに、こうしたらいい!ということは出来ないのよ🤓
運動指導者が心がけるべきポイントを列挙しておきますね!
・太らせないための運動
→ひざ関節の負担を減らすため!
・風邪をひかせないための運動
→人工関節は感染症に弱い傾向にあるので!
・ADL(洋式の生活)に対応できるだけの関節可動域の確保のための運動
→ひざを深く曲げることが難しくなるため!
・基礎筋力(健康体力)Up のための運動
→重い荷物は持たないのが基本ですが、生活の中ではそうも言ってられないですからね!膝に負担をいかに全身に分配できるか?全身で同座を丁寧に使えるための運動提案も必要です!
・安定して踏ん張る力のための運動
→生活のなかで、電車に乗ったりバスに乗ったり、あるいは何かの拍子にグラッと来る頃はありますよね。そんな時にしっかりと踏ん張れる力が膝を守る力に変わりますからね。そういう意味では靴選びも大切です!
・膝のに負担の大きい運動を避ける運動(軽減法が大切な理由!)
→膝に大きな負担が掛かるってどういう運動?膝ってそもそもどういう方向に動く?いわゆる正常から離れた運動ってやっぱり膝に掛かる負担が大きいですよね。そのためには膝関節の一般的な可動域を確認し参考にすることも必要です!
その上で、どんな実際のレッスンをしたらいいかを深めていきましょ!
もっと学びたい方は下記の参考資料も併せて確認してみてください
膝関節クリニック(術後の生活での注意点)
▶️ https://www.knee-joint.net/column/no16/
人工関節ドットコム(整形外科治療専門サイト)
▶︎ https://www.jinko-kansetsu.com/pain/knee/structure/structure.html
変形性ひざ関節症の運動療法(企画・制作 日本整形外科学会)
▶︎ https://www.joa.or.jp/public/publication/pdf/knee_osteoarthritis.pdf
厚生労働省より「変形性ひざ関節症の人を対象にした 運動プログラム(出典:関節症の運動療法:日本整形外科学会)」
▶︎ https://www.mhlw.go.jp/content/000656473.pdf
変形性膝関節症診療ガイドライン(監修 日本整形外科学会)
▶︎ https://www.joa.or.jp/topics/2023/files/guideline.pdf
医療・福祉・介護・介護予防そしてフィットネスの現場で、プロフェッショナルなシニア指導者として自信を持ってお仕事をしていきたい方は、こちらもHPも併せてご覧ください。
【シニア指導者養成講座 】~シニアおける全ての指導者が知っておくべきAtoZ~ produced by KYC-Academy
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